2013日本悬疑·犯罪
演员:上川隆也 横山惠 冈田茉莉子
売れない、書けない、後がない…崖っぷちのミステリー作家、六波羅一輝(上川隆也)は、担当の編集者、北村みなみ(横山めぐみ)に尻を叩かれ、琉球の国づくり伝説を取材するため沖縄の離島へと向かう。その船中、相変わらず小説を書くことに気が乗らない一輝は、船酔いとみなみの小言にさいなまれながら、崖の上に立つ白装束の美しい女性、島袋高子(手塚真生)の姿を目撃する。地元で「神の島」と呼ばれるニライ島では、神々と交信する女性の司祭『カミツカサ』の8日間にわたる就任式が、まさに始まろうとしていた。みなみの目的は、40年ぶりに行われるという就任の儀式を次の小説の題材にすること。そして、この高子こそ、新たにカミツカサに就任する女性だったのだ…。ニライ島に到着した二人は、さっそく現カミツカサで高子の祖母・ワカ(岡田茉莉子)の元へと向かう。カミツカサ就任儀式は本来、島の人間以外立ち会うことはできない。しかし、そこは押しの強いみなみ。就任式を最後まで見届けるという約束のもと、取材許可を勝ち取る。「もしも途中で逃げたら、死ぬ」という、ワカの恐ろしい言葉とともに…。その夜、一輝とみなみは、島のリゾート開発をめぐりいがみ合う若者たちに遭遇する。神のお告げで高子の結婚相手に決まったという金城俊一(末吉功治)は反対派のリーダー。そのため、高子が営む食堂は反対派の拠点と化していた。一輝とみなみを島まで連れてきてくれた、漁師の長嶺海人(海東健)の姿もある。そんな中、その場にいた謎の老人・キジムナー爺(笹野高史)が、リゾート開発でガジュマルの古木を倒せば、ガジュマルの木の精霊・キジムナーが祟り、海で人が死ぬだろうという、不気味な言葉を口にする。さらに、一輝の顔をのぞき込んだキジムナー爺は、「あんた、死にそうな顔しとる」とも。その直後、老人の言葉通り、一輝は突然の高熱に意識を喪失。その場にぐったり倒れてしまう。島に医者はいない。高子は、カミツカサと同じように霊力を持ち、カミツカサを補佐する役割のサジである知花クラ(銀粉蝶)の元へ、一輝を運ぶ。クラは、一輝はマブイ=魂を落としてしまったという。戸惑うみなみに一輝を抱きかかえさせたクラは、怪しげな言葉で祈祷を始めるが…。翌朝、一輝は嘘のように回復。ところが、反対派のリーダー・俊一が水死体で発見され、島は大騒ぎになる。「海で人が死ぬ」…キジムナー爺の予言が的中してしまったのだ。俊一の死因は溺死。しかし、その口には、猛毒を持つというハブガイがくわえさせられていた。ハブガイは善人と悪人を見抜き、悪人のみを刺し殺すとの言い伝えがある。もしも、これが殺人ならば、犯人は俊一が悪人だと言うメッセージを伝えたかったということに。一輝は小説の構想もそっちのけに、謎解きに取りつかれていく…。